環境

「一番驚いたのは、日本が本気で除染を行なっていることだった」とファビアン・ビアジオさんは言う。17年3月で福島県内の除染は一通り完了するという

原発事故から6年 3・11にスイス人記者のプレゼン 福島第一原発事故は、終わりのない事故

里信邦子

福島第一原発事故から6年目の3月11日、スイスでは福島で昨年撮影した写真やビデオに解説をつける形のプレゼンをフォトジャーナリストのファビアン・ビアジオさんが行なった。特にビデオからは東電の広報担当者や原発事故の避難者の声が流れ、臨場感溢れるものになった。6年後の今も原発事故は収束するどころか複...

年に一度レマン湖周辺で行われる大掃除。今年もボランティアの方により、3月11日に行われ、プラスティックや木材などのゴミが収集された。
昨年は、215トンものゴミが回収されたという。

写真ニュース

アルプスアイベックス 魅力ある「山の王」

アルプスの岩壁を器用に伝い歩く姿でおなじみのこの動物、今では多数見かけるが、スイスではいったん姿を消していた。(映像・SRF/swissinfo.ch 英語からの翻訳・フュレマン直美) ...

高齢者がボランティアで、汚染区域の除染作業をする様子。
2014年、福島県浪江町にて

あるスイス人の視点 写真とイラストで震災後のフクシマを伝える

福島で震災が起きてまもなく6年。震災後のフクシマを伝えようとするスイス人がいる。ジュネーブに住むマチュー・ベルトさんとジャン・パトリック・ディ・シルベストロさん。津波被害のあった海岸地区に未だに残る荒廃した光景や、福島第一原発事故により避難指示のあった町村へ帰還した人々の「生きる姿」を、イラス...

ゴルバチョフ氏が、グリーンクロス創設会長の肩書を返上

内部抗争 グリーンクロス 創設者のゴルバチョフ氏が辞任、スイスを強く非難

元ソ連大統領のミハイル・ゴルバチョフ氏は、自身が1993年に設立した国際環境NGO「グリーンクロス(緑十字)」の理事会から退くと同時に、同団体の創設会長という肩書を返上すると発表した。その声明で、同団体の運営が不安定な状況に陥っているのはスイス支部による妨害行為に起因するものだとしてスイスを強...

ビジュアルデータ

気候 2016年はどのくらい暑かったか?

150年以上前から記録されているスイスの気象データを見れば、気候の変動がよくわかる。2015年は観測史上最も暑い年だったが、16年の暑さもかなりのものだった。  下の動くグラフィックでは、過去1世紀半のスイスの月平均気温の推移を示している。 ...

An undisturbed stretch of the Sense River

スイスの河川 自然保護か河川の利用か スイスが抱えるジレンマ

スイス連邦政府は過去、洪水防止策強化に多額の投資をし、また河川をより自然な状態に復元するため、26州全てに地表水の復元を義務付ける法律を発効した。しかし、河川の自然保護と、水力発電を進めたい考えの間で板挟みの状態となっているのが現状だ。 ...

スイス北部ソロトゥルン州のゲスゲン原発。2016年10月14日

2016年11月27日の国民投票結果 スイスの国民投票「脱原発」を否決 今後のエネルギー政策は?

スイスで27日、国内に既存する5基の原発の運転期間を45年に制限し、2029年までに脱原発を達成することの是非を問う国民投票が行われたが、時期尚早のエネルギー転換は現実的でないとし、州の過半数が反対し否決された。脱原発イニシアチブ反対派にとって、今後のスイスのエネルギー政策は、どう展開していく...

ベツナウ第二原発内部の最後のセキュリティーの扉。もしイニシアチブが可決されていれば、このベツナウ第二とベツナウ第一原発、及びミューレベルク原発の3基が2017年末に運転を停止する予定だった。3基はいずれも、今年で47~48年間の運転になる

2016年11月27日の国民投票結果 スイスの脱原発イニシアチブ、否決

スイスで27日に行われた国民投票で、2029年に脱原発するよう求めるイニシアチブが投票者の54.2%の反対と州の過半数の反対で否決された。これでスイスは、政府が9月に決定した「エネルギー戦略2050」に従い、新規原発建設は凍結するものの、原発の運転期間に制限を設けずにいずれは脱原発するという「...

来年17年から再エネ100%の電力供給を行うジュネーブ州。同州の展示会場Palexpoの屋根4万5千平方メートルに、1万5千枚のソーラーパネルが2012年10月に設置された。これは、スイス最大のソーラーパークになる

2016年11月27日の国民投票 緑の党、脱原発しても「十分な再エネがスイスにはある」と主張

いよいよ27日の国民投票でスイス国民は、緑の党提案の「脱原発」を求めるイニシアチブに対し意見を表明する。もし可決されれば、17年末には5基の原発のうち3基が稼動を停止。最終的には最後の原発が稼動停止する2029年にスイスは脱原発を達成する。だが、イニシアチブに反対する政府は「原発に取って代わる...

イニシアチブ「脱原発」のポスター。スイス西部ヌーシャテルにて。

2016年11月27日の国民投票 福島第一原発事故はスイスのエネルギー政策にどのような影響を与えるのか

東京電力福島第一原発事故の後、スイス政府は長期にわたる段階的脱原発へ向けて「エネルギー戦略2050」を国会へ提案したが、緑の党は「脱原発」イニシアチブ(国民発議)を提起した。これらすべては同じ年2011年に起きた。2011年3月を境にスイスでも原発への議論が高まり、今月27日には国民投票で「脱...

In der Schweiz liegt der älteste Atomreaktor der Welt: Beznau I

ファクトチェック 27日の国民投票、スイスの原発は「古くなりすぎて危険」なのか?

緑の党など、国民投票にかけられるイニシアチブ「脱原発」の支持者は、スイスの原発の多くが世界で最も古い施設に属し、その老朽化が大事故のリスクを格段に高める、と主張する。そうした事故は、スイスのように人口密度の高い国では破滅的な被害をもたらすという。 ...

緑の党提案の「脱原発」となるか?
Members of the press and delegates gather at climate talks in Marrakesh

COP22閉幕 スイス、温暖化対策後退を懸念

途上国を含む全ての国が、温暖化防止に取り組むことを定めた「パリ協定」の行方に暗雲が漂っている。同協定からの脱退を公約したドナルド・トランプ氏が米国の次期大統領に決まったのが一因だ。スイスメディアや政府関係者の間では、温暖化対策の後退は避けられないとの見方が広がっている。 ...