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73歳邦人男性転落死 スイス南部登山中

サース・アルマゲルからの眺め。スイスでは山の死亡事故は多い Keystone

10日午前10時半頃、スイス南部ヴァリス(ヴァレー)州のモンテ・モロ峠を登山中の日本人男性(73)が15メートル下の斜面に転落。救助隊が駆け付けたが、その場で死亡が確認された。ヴァリス州の警察が発表した。

 警察の発表によれば、事故現場は標高約2600メートルの「テリボーデン」と呼ばれる場所で、イタリアとスイスの国境をまたぐモンテ・モロ峠とサース・アルマゲルの間に位置する。なぜ転落したかは明らかになっていない。日本の在ジュネーブ領事事務所はスイスインフォの取材に対し、死亡した日本人男性の身元の確認後、家族に連絡したと話した。

 男性はほかの日本人2人とともにイタリアのマクニャーガから入山。サース・フェーまで登山予定だった。

 スイスでは山の死亡事故は多い。スイスアルペンクラブの統計外部リンクによれば、2015年は142人が山で命を落とした(内訳:男性114人、女性28人/スイス人82人、外国人60人)。最も多いのは登山中の事故で、事故原因は転落が最多。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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