スイスの視点を10言語で
教育

義務教育(初等教育・前期中等教育)

小学生
Keystone / Peter Klaunzer

スイスの義務教育は11年間。連邦憲法は全ての子供に就学を保障し、義務教育は無償と定める。

スイスの義務教育は州が管轄するため、26ある州の教育制度はそれぞれ異なる。その一方で、全ての州は連邦憲法に従って、義務教育の目的と基本構造を調和させなければならない。2009年には、大半の州が締結した「義務教育制度の相違緩和を目指す州間協定(HarmoS)」によって全国的な統一が図られた。

子供たちは通常4歳で就学。2年間の幼稚園教育を含む8年間、初等教育(日本の幼稚園と小学校に相当)を受ける。続いて3年間の前期中等教育(日本の中学校に相当)に進み、概ね15歳で義務教育を終える。

ただし、入学、進級、修了はそれぞれの子供のニーズや能力に合わせて決まる。

おすすめの記事
group of swiss pupils

おすすめの記事

なぜスイスの学校には制服が無いの?

このコンテンツが公開されたのは、 スイスで校庭をのぞいてみれば、学校の制服が無いことに気づくだろう。もちろん生徒の多くが着ているデニム、パーカ、スウェットを除いての話だ。なぜスイスの学校には制服が無いのだろう?

もっと読む なぜスイスの学校には制服が無いの?

公立学校と同等の教育が提供される場合、親は子供を私立学校(有償)に入れることができる。事前に居住する自治体の当局に許可を申請しなければならない。子供を自宅で教育する「ホームスクール」も、半数以上の州が親の申請に応じて一定の条件下で認めている。

おすすめの記事
ホームスクール

おすすめの記事

ホームスクール、スイスでなぜ増加?

このコンテンツが公開されたのは、 子供を自宅で教育する「ホームスクール」を許可するか否かが、スイスで議論になっている。親たちがホームスクールを選ぶ理由は何なのか。

もっと読む ホームスクール、スイスでなぜ増加?

スイスには公用語が4つ(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)あり、教育はそれぞれの地域の公用語で行われる。子供たちは義務教育で第2公用語と英語を学ぶ。

関連リンク:

仏語からの翻訳:江藤真理

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部